POSTFIX(1)                                             POSTFIX(1)


名前
       postfix - Postfix コントロールプログラム

書式
       postfix [-c config_dir] [-D] [-v] command

解説
       こ の コマンドはスーパーユーザ専用です。メールを送信するに
       は、 Postfix sendmail コマンドを使ってください。

       postfix  コマンドは Postfix メールシステムの動作を制御しま
       す: master デーモンの起動及び停止、状態チェック、その他 の
       保守など。

       postfix コマンドは標準化された環境を構築し、実際に動作させ
       るために postfix-script シェルスクリプトを起動します。

       次のコマンドが組み込まれています:

       check  Postfix  メールシステムの設定の正当性を調べます。不
              正なディレクトリ / ファイルの所有権やパーミションを
              警告し、見つからないディレクトリを作成します。

       start  Postfix  メールシステムを起動します。これは上で述べ
              た設定チェックも実行します。

       stop   Postfix メールシステムを正しい手順で停止します。 動
              作中のプロセスは早期の適切な時に停止が許されます。

              注意: 設定変更後に Postfix メールシステムを更新する
              ためには、startstop を連続して使わないでくだ さ
              い。代わりに reload コマンドを使います。

       abort  Postfix  メールシステムを緊急停止します。動作中のプ
              ロセスはすぐに停止するようなシグナルを受けます。

       flush  配送の強制: 遅延したメールキュー内の全てのメッセ ー
              ジ を配送しようと試みます。通常は遅延メールの配送試
              行は定期的に起こり、それぞれの試行の失敗後は時間 間
              隔を倍にします。

       reload 設 定ファイルを再び読み込みます。動作中のプロセスは
              早期の適切な時に停止が許されます。

       次のオプションが使えます:

       -c config_dir
              デフォルトの設定ディレクトリの代わりに、指定され た
              ディ レクトリの main.cfmaster.cf 設定ファイルを
              読みます。同一ホスト内で複数の Postfix インターフェ
              ースを区別するためにこれを使います。

       -D (postfix start での利用のみ)
              debugger_command 設定パラメータで指定されたデバッガ
              の制御下でそれぞれの Postfix デーモンを走らせます。

       -v     デバッグ目的の冗長ログモードを使用します。複数の -v
              オプションを指定すると、冗長度が増します。

環境変数
       postfix コマンドは次の環境変数をセットします。

       MAIL_CONFIG
              Postfix 設定ファイルのあるディレクトリ。

       MAIL_VERBOSE
              -v コマンドラインオプションがある場合にこれがセット
              されます。

       MAIL_DEBUG
              -D コマンドラインオプションがある場合にこれがセット
              されます。

設定パラメータ
       次の main.cf 設定パラメータが同名のプロセス環境変数とし て
       使えます:

       command_directory
              Postfix 管理コマンドのディレクトリ。

       daemon_directory
              Postfix デーモンプログラムのディレクトリ。

       config_directory
              設 定ファイルと管理用シェルスクリプトのあるディレク
              トリ。

       queue_directory
              Postfix キューファイルやローカルプロセス間 通 信 端
              点、 オプションで chroot 環境で動くデーモンプログラ
              ムが必要とするファイルを置くディレクトリ。

       mail_owner
              Postfix キューファイルと大半の Postfix プロセスの所
              有者。

       setgid_group
              メ ール提出およびキューマネージメントコマンドのグル
              ープ。

       sendmail_path
              Postfix sendmail コマンドのフルパス名。

       newaliases_path
              Postfix newaliases コマンドのフルパス名。

       mailq_path
              Postfix mailq コマンドのフルパス名。

       manpage_directory
              Postfix オンラインマニュアルページの場所。

       sample_directory
              Postfix サンプル設定ファイルの場所。

       readme_directory
              Postfix README ファイルの場所。

その他の設定パラメータ
       import_environment
              非 Postfix プロセスから渡されることができる環境パラ
              メータ名のリスト。

ファイル
       $config_directory/postfix-script, 管理用コマンド
       $config_directory/main.cf, 設定パラメータ
       $config_directory/master.cf, Postfix デーモンプロセス

関連項目
       master(8) Postfix マスタープログラム

ライセンス
       The Secure Mailer license はこのソフトウェアと一緒に配布さ
       れなければいけません。

作者
       Wietse Venema
       IBM T.J. Watson Research
       P.O. Box 704
       Yorktown Heights, NY 10598, USA