QSHAPE(1)                                                            QSHAPE(1)



名前
       qshape - Postfix キュードメインおよび経過時間分布の表示

書式
       qshape [-s] [-p] [-m min_subdomains]
               [-b bucket_count] [-t bucket_time]
               [-w terminal_width]
               [-c config_directory] [queue_name ...]

解説
       qshape  プログラムは管理者が Postfix キューメッセージの時間や送信者ドメ
       イン、受信者ドメインの分布を理解する手助けをします。プログラムはキュ ー
       デ ィレクトリやキューファイルに読み込みアクセスする必要があるため、スー
       パーユーザまたは main.cf で指定された mail_owner (典型的に は  postfix)
       として実行しなければいけません。

       オプション:

       -s     受信者ドメインの分布の代わりに送信者ドメインの分布を表示します。
              デフォルトでは受信者ドメインが表示されます。受信者はメッセージよ
              りも多いかもしれませんが、それぞれのメッセージには一人の送信者し
              かいないため、送信者分布はメッセージの分布でもあります。

       -p     親ドメインで集約した統計を生成します。トップレベルド メ イ ン や
              min_subdomains  サブドメインよりも少ないドメインは表示されません
              。親ドメインの名前は最初にドットを付けて (つま り  .example.com)
              表されます。

       -m min_subdomains
              -p  オプションとともに使われると、親ドメインに対して別々の行で表
              示する必要がある最小のサブドメイン数をセットします。デフォルトは
              5 です。

       -b bucket_count
              経過時間分布が等比級数的間隔の並びに分解されます。このオプション
              は "バケツの数" すなわち間隔の数をセットします。それぞれのバケツ
              は 前のバケツの2倍の大きさの最大キュー経過時間を持ちます。最後の
              バケツは経過時間制限を持ちません。

       -t bucket_time
              最初の時間バケツに対する経過時間制限を分単位で指定します。デフォ
              ル ト値は 5 で、これは最初のバケツが0から5分経過したメッセージを
              数えることを意味します。

       -w terminal_width
              出力は右揃えで、最後のバケツのカウントは80文字目に表示されますが
              、 terminal_width でより広いスクリーンに合わせることができ、それ
              によって左でドメイン名を切り捨てずに、より多くのバケツを表示する
              ことができます。フルドメイン名とそのカウンタの列が指定された文字
              数に合わなければ、ドメイン名の最後17バイトだけが表示され、その前
              は  '+' の文字で置き換えられます。削られた親ドメイン列は '.+' で
              示され、ドメイン名の最後16バイトが続きます。これがドメイン名と全
              て のカウンタを表示するのにまだ狭すぎる場合、terminal_width 制限
              は破られます。

       -c config_directory
              デフォルトの設定ディレクトリの代わりに指定されたディレクト リ に
              main.cf 設定ファイルがあります。

       引数:

       queue_name
              デフォルトでは qshape は incoming と active キューを合わせた分布
              を表示します。キューの他のセットを表示するには、コマンドラインで
              そのディレクトリ名をリストアップします。絶対パスはそのままで、そ
              れ以外のパスは main.cf queue_directory パラメータ設定からの相 対
              パ ス になります。 main.cfqueue_directory パラメータの定義で
              $variable 拡張の使用をサポートしていても、qshape プログラムは サ
              ポートしません。queue_directory 設定の変数拡張を使わなければいけ
              ないのであれば、デフォルトの incoming および active キュー分布が
              欲しい場合であっても、明示的にそれぞれのキューサブディレクトリの
              絶対パスを指定しなければいけません。

関連項目
       mailq(1), キューにある全てのメッセージを表示する。
       QSHAPE_README, 例と背景にあるもの。

ファイル
       $config_directory/main.cf, Postfix インストールパラメータ。
       $queue_directory/maildrop/, ローカル投函ディレクトリ。
       $queue_directory/incoming/, 新しいメッセージのキュー。
       $queue_directory/hold/, 技術サポートを待っているメッセージ。
       $queue_directory/active/, 配送が予定されたメッセージ。
       $queue_directory/deferred/, 後の配送へと遅延されたメッセージ。

ライセンス
       The Secure Mailer license はこのソフトウェアと一緒に配布されなければ い
       けません。

作者
       Victor Duchovni
       Morgan Stanley



                                                                     QSHAPE(1)