[postfix-jp: 297] Re: Postfix では、なぜ小文字のメールアドレスしか使えないのですか

[ML account <ml@xxxxxxxxxxx>]

　こんにちは。

Takahiro Kambe <taca@xxxxxxxxxxxxxxx>さんの
<20040514.091901.55722157.taca@xxxxxxxxxxxxxxx>
"[postfix-jp: 285] Re: Postfix では、なぜ小文字のメールアドレスしか使え
ないのですか"

> 「期待通りの動作」というのは、あまりに主観的ですが、松枝さんの書かれて
　　　　<snip>
> 対応付けはSMTPで定める範囲ではないためです。

　期待通りとは主観ではなく、RFCの記述、RFC821でもRFC2821でもこの場合は同
じ事ですが、に沿ったものです。ボクにしてみれば、RFCの記述と現実の乖離を
無視して「規格通り」と主張される方が主観的に見えます。RFCに実例が出てい
るにも関わらず「なぜなら、この対応付けはSMTPで定める範囲ではないためです」
には違和感を覚えます。

　smithとSmithが出て来るRFCの該当部分のケースを意識して、とあるならば、
それを満足していないのはメールシステム全体の問題である事は疑い無いでしょ
う。postfixのsmtpdはSMTPの一部分であるRCPTコマンドの処理でケースを変えて
ローカルパートの処理を行いエラーを出しているのですから、メールシステム全
体の問題であると同時にsmtpdのSMTPへの準拠が疑われる、とぼくは言っている
訳です。MDAがこける、プラットフォームがユーザ名のケースを無視する、
postmasterの場合はケースを無視する、条件によってはエラーを起こさない場合
もある、等の関係ない話をしているのではありませんね。

　postfixがそういう実装である事は、ボクも理解しています。ですが、そうい
う実装がRFCに準拠している、という所で論理の飛躍が見られると思います。こ
の点に関しては主張のみで、その主張を裏付ける論拠を欠いていると思います。
つまり、
　　　　(1) 規格には絶対条件(=MUST)が記載されている。
　　　　(2) 規格の絶対条件を満たしていない実装がある。
　　　　(3) 従って、規格の絶対条件を満たしていない実装は、規格に準拠して
　　　　    いる。
の様な三段論法を展開している様に見えるのです。曲がった実装を(現実的に)了
解する事と実装が曲がっている事の認識を同一視する、あるいは了解をもって曲
がっていないと主張する、は、如何なものかと。


　と、色々ご主張は頂戴しましたが、その様なお手を煩わせるまでもなく、もっ
と手っ取り早く決着を付ける方法があります。SMTPサーバの実装が絶対的な記述
(今回はローカルパートのケースの維持/意識)を無視しなければならない、とし
ている RFC2821の記述箇所をご指摘ください。ちなみに2.4 General Syntax
Principles and Transaction Modelの"However"からの記述はもとより、4.1.2
Command Argument Syntaxの記述は SHOULDであって、共に弱い事にご留意くださ
い。記述箇所の指摘以外は、お手数を掛けるのも忍びないと考えます。



　　　　松枝知直　　　　<tomom@xxxxxxxxxxx>
　　　　　　　　　　　　http://www.argus.ne.jp/~tomom/


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