[postfix-jp:01979] Re: Red Hat Linux7.2(sendmail なし）環境で、mail がユーザに届かない。

[Taoka Fumiyoshi <fmysh@xxxxxxxxxxxxxx>]

On Sun, 25 Aug 2002 14:14:22 +0900
"Osamu Hashimoto" <osm@xxxxxxxxxxxxx> wrote:

> 
> 　Red Hat Linux 7.2 の /bin/mail です。
> 
> 　このデフォルトで指定されている mail を、Postfix に置き換えることって、
> 可能でしょうか？
> 

ちょっと、遠回りします。
まず、メール配送の流れはこのようになっています。

(送り手)       (受け手)
   |               ^
   v               |
 [MUA]           [MUA]   Mail User Agent
   |               ^
   |               |
   |           (Mailbox)
   |               ^
   v               |
 [MTA]-->[MTA]-->[MTA]   Mail Transfer Agent

MUAはユーザとの対話を担当します。
/bin/mailを初め沢山のMUAが開発されてきました。
たとえばこのメールはSylpheedというMUAで書いています。

MTAは実際のメール配送を担当します。
Sendmail, Postfix, Qmail, Eximなどなどこれも多数開発されてきました。

要点としては
* MUAとMTAは担当する機能が違う
* MUAを別のMUAに替えるのはかまわない
* MTAを別のMTAに替えるのはかまわない
なので、「/bin/mailをPostfixで置き換える」というのは
ちょっと筋が違ってきてしまいます。
/bin/mailがMUAとして役不足ならば、別のMUAに替えましょうとなります。

今回のMUA,MTAの選択に影響しているのがメールボックスの形式ですが、
メールボックスの形式も、いわゆるmboxを筆頭にMH, Maildirなど
さまざまな形式が開発されてきました。

開発時期や方針などから、MUA,MTAの対応するメールボックス形式はまちまちです。
原始的な/bin/mailはmboxにしか対応していないはずです。
Postfixはデフォルトではmboxですが、橋本さんがされているように
home_mailbox=Maildir/を指定することでMaildirにも対応します。

これは、個人的な意見ですが、現在環境構築中ということならば、
当面はデフォルトのmboxを使用してはどうでしょうか。
これなら/bin/mail, postfixの組合せで動作確認ができます。
PostfixとMaildirが不可分であるというわけではありません。


次に、メール配送の確認についてですが、
ユーザの視点からは「届いた/届かなかった」だけでしょうが、
管理者の立場としては、原因を把握して対処するためにも、まずログを確認します。
Postfixの吐き出すログは/var/log/maillogあたりに書かれているはずです。
Postfixのログ形式は「Postfixメールサーバの構築」368ページ以降が
参考になるかもしれません。

ここのメーリングリストに参加されているみなさん方も
トラブルが起こったら、まずログを確認していると思います。
設定ファイルに加えてログを見てもらうことで
問題点を指摘してもらえるかもしれません。


最後に、設定ファイルを見て気づいた点ですが、

> relayhost = mail3.five-a.ne.jp
リレーホストに丸投げしているようですが、
条件が許すようならば、これを止めて直接配送するようにしてはどうでしょうか。
# 冒頭の図でいえば、下段中央の中継サーバを省いて
# 左から右へ直接送ることに相当します。

> mydomain = mail.hashimoto-net.jp
> myhostname = mail.hashimoto-net.jp
同じ値になっていますが、mydomainのmail.は要らないのではないでしょうか。